全力中年

MMOKL,13Q,1Hヅメ,行21

こんにちわ。全力中年の増田です。

タイトルの文字列の意味がわかる人は、どれくらいいるでしょうか。

「あ~、懐かしい~」そう思われた方は、40代以上ですよね、きっと。かく言う私もプロフィールにあるように、1964年生まれの46歳。仕事を始めたのは、1986年です…(遠い目)

タイトルの文字列は、「(写植の)文字指定」と言われるもので(言われ「た」もの、ですね)、印刷物に使う文字を、「石井中明朝体(オールドカナ)」という書体を使って、「13級」の大きさで、「文字送りを1歯ヅメ、行送りを21級で」という意味になります。

後半の意味をもう少し詳しく説明すると、1歯ヅメとはベタ送りに対して1歯=1級=0.25ミリ詰めて並べるということ。ベタ送りとは、13級の文字なら、13級送りが、16級なら16級送りがベタ送りになります。

1級は0.25ミリなので、13級の文字は3.25ミリ(13×0.25ミリ)の四角の中に描かれていると考えることができ、その四角を重ならないように並べていくのが「ベタ送り」です。

ベタ送りは文字送りの基本ですが、「13級の文字は、3.25ミリの四角の中に描かれている」わけですが、四角の中をギリギリまで使って描かれているわけではないので、ベタ送りにすると、やや文字送り=文字と文字の間隔、が空いて見えます。

そこで、あえて1歯(1級=0.25ミリ)詰めて文字を並べていくのが、「1歯ヅメ」です。13級での1歯ヅメは、「12歯送り」あるいは「3ミリ送り」とも表現できますが、実は100%同じ仕上がりになりません。ここが写植の文字指定の奥の深いところなのですが、残念ながら私はデザイナーではなく、「門前の小僧」状態で、見よう見まねで覚えた知識なので、正確に説明することはできません…。

行21は…いつか機会があれば。

なぜこんな「昔話」を持ち出したかというと、最近、Webデザインの世界において、「フォント」が注目されているから。

その特徴的な動きが、社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)が主催する「言葉のデザイン2010–オンスクリーン・タイポグラフィを考える」という連続セミナー。第1回目は、5月28日に開催され、11月まで計7回開催されます(私もすぐに申し込んだつもりだったのですが、すでにもう満席で参加できませんでした)。

タイポグラフィ関連のセミナーは、過去にもう数多く開催されているでしょうけど、このセミナーを「特徴的」と紹介したのは、そのキッカケがグラフィックデザイナー・原研哉さんの“ツイート”だったから。

原さんが、3月3日の深夜1時過ぎにつぶやいた、

『コペンハーゲンののデザイナーから、なぜ日本のスクリーン上の文字はいまだに原始時代なの?と問われて返答に詰まった。ロスの友人からも、日本のデザインはきれいなのに、なぜネットの中はぐちゃぐちゃなの?と問われて答えられなかった。美に聡く、醜さに疎いといわれる所以か。なんとかしたい。』

というツイートに対し、雑誌『Web Designing』での連載でも知られるグラフィック・デザイナーの永原康史が返信するなど、深夜に熱く、深いツイートが飛び交いました。

※このツイートの様子は、トゥギャッターにまとめられています。http://togetter.com/li/7793

そして、日本のWeb業界でフォントの話題が盛り上がっていることを知ってか知らずか、グーグルが5月末に「Google Font API」を発表。将来的に日本語フォントまでカバーするのかどうかは不明ですが、キンドルやiPadの登場で、電子書籍や電子出版が注目を集めているタイミングで、グーグルがフォント関連のサービスをリリースしたことは注目すべきことではないでしょうか。

個人的にはフォントはもちろん、ディスプレイ上の文字については、「行間」への配慮をもう少し…、と感じています。Webサイト上の話だけではなく、テキストエディタやプレゼンソフトなどなど。デフォルトだと、全部、詰まり過ぎと感じるのですが、年齢のせいでしょうかね。

あと、フォントの話で付け加えるならば、写研さんには、PC用フォントとして、ぜひ「ルリール」を出して欲しいなと。

「ルリール」は80年後半、丸文字が流行った時に、当時大人気だった「おニャン子クラブ」の会員番号18番・永田ルリ子さんの手書き文字をベースに…(以下、自粛)

取締役制作部長 増田隆幸

1964年生まれ。
1986年3月、同志社大学法学部卒業。
同年4月、広告制作会社に入社。
コピーライター・ディレクターとして広報誌、SPツールなどの企画・制作に携わる。
2004年1月、株式会社インフォバーン入社。
2005年、ソリューションビジネスカンパニー長に就任。
2006年、メディアソリューション部門長に就任、現在に至る。

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