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【アドテック東京2013登壇レポート】CEOの今田が公式カンファレンスにモデレーターとして登壇 ~コンテンツ is キング 売上を上げるコンテンツとは?~

株式会社インフォバーン ロゴ画像

インフォバーン、およびメディアジーンのCEO・今田が、9月18日(水)、アドテック東京2013の公式カンファレンスに登壇。モデレーターを務めました。

 

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今田が登壇したのは、「[A-4]コンテンツ is キング 売上を上げるコンテンツとは?」。レイ・グリセルフーバー氏(Ginzamarkets株式会社)、干場香名女氏(日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社)、神山典子氏(ダイソン株式会社)、渡辺洋之氏(株式会社日本経済新聞社)らとともに、

  • ユーザーの共感を生み、共感をシェアしてもらえるコンテンツとは。
  • コンテンツを的確にユーザーに届けるにはどのような手法が有効か。
  • コンテンツマーケティングにおけるデータ解析は。

 

という3つの視点について、特にブランド2社(日本KFC、ダイソン)のコンテンツマーケティングへの取り組みと成功事例をベースにしながら討論しました。

コンテンツマーケティングの秘訣について干場氏は、「日本ケンタッキー・フライド・チキンには鉄板ネタがある」と述べ、キャラクターであるカーネル・サンダース、商品であるフライドチキン、そして「お客様に食べていただくこと」の3つを軸にコンテンツマーケティングを展開していることを紹介。

さらに昨年、今年と2年連続で実施した食べ放題イベントについて、「昨年は大反響だったが現場でのオペレーションに課題を残した。今年は現場でのオペレーションを整えたが、逆に盛り上がりに欠けた。外部の皆さまからは評価の言葉をいただくことも多いが、我々自身はまだまだ課題を感じている」と総括。お客様を巻き込んでコンテンツマーケティングを展開していくことの重要性と難しさを語りました。

ダイソンの神山氏は、ダイソンのコアメッセージは先進的なテクノロジーにあるからこそ、たとえばFacebook上でプレゼントキャンペーンなどを行って、むやみに「いいね!」数を追い求めるのではなく、あくまでも「テクノロジーを通して」自社のコンセプト、製品に込めた思いを伝えることが基本と発言。だからこそ、ダイソンから発信するメッセージは、すべて自社内で自分たちで書いている、と述べました。

そして、その一方で自分たちが作ったメッセージを、オンライン上で適切にユーザーに届けるには、オンラインでのコミュニケーションに秀でたエキスパートとの連携が必須と述べ、そのひとつの成功例として「ダイソンリレー」の事例を紹介しました。

一方、メディア側である日本経済新聞社の渡辺氏は、昨今、コンテンツをユーザーに届ける手法として関心が高まっている「ネイティブアド」に関して、新聞は記事の信頼性を重視するが故に、アドが記事に交じることへの危惧に触れ、「日経としては否定はしないが、焦らずに取り組んでいく」と発言。アメリカでの最新事例などを調査中であると説明しました。

コンテンツマーケティングに取り組む企業の狙いについて、Ginzamarketsのグリセルフーバー氏はアメリカでの調査結果に触れ、もっとも多いのが「ユーザーのリテンション、ロイヤルティ獲得」、続いて「新規ユーザー獲得」「認知獲得」となっていることを紹介しました。

 

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セッションの最後に今田は、コンテンツマーケティングにおけるデータ解析について、ブランド2社にその取り組みについて質問。日本KFCの干場氏は、ポイントカードのデータが集まりつつあり、ユーザー像がより明確になってきていること。ただし本格的な活用はこれからの課題であると回答しました。

ダイソンの神山氏も、ビッグデータの本格的な活用はこれからの課題としながらも、販売の第一線からお客様の声が上がってくる中で、「ダイソンリレーを見た」という声が届いていることを紹介。コンテンツマーケティングが新たな顧客獲得に結びついたことを実感している、と述べました。

ブランドのストーリーを共感を生むコンテンツにして届け、ユーザーを購買行動へと導くコンテンツマーケティング。その重要性はますます大きくなり、かつテレビCMとの連動、店舗との連動など、幅広い視点からの施策立案が不可欠になっていることを改めて認識させるセッションとなりました。