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メディアのつくりかた、教えます!IB&MG共同主催のイベントをレポート

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11月1日、インフォバーン(以下、IB)とメディアジーン(以下、MG)は、初の取り組みとなるイベント『一日Webメディア塾』を開催しました。

このイベントでは豊富なノウハウを持つIBスタッフによるセミナーや、実際にメディアの立ち上げを体験できるワークショップ、MGの編集長達のトークセッションを通じ、Web編集の基礎を学びながらスキルアップを図ります。一般から約20名の参加者を迎えて行われた本イベントの様子を、ダイジェスト版でお届けします。

Webメディア業界で今何が起きているのか?

冒頭のセミナーではインフォバーンの足代理・長田真の両名がWebメディアの現状やその仕事内容を説明しました。

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Webディレクターを務める足代は『30分でわかる、Webメディア業界で起こっていること』と題し、近年のWebメディアを取り巻く状況を解説。なぜ今、コンテンツマーケティングが注目されるのかに加え、コンテンツ拡散の要であるMGの媒体と、IBのオウンドメディアの関係も紹介しました。

メディアプロデューサー、長田による『Webメディア人図鑑』では、Webメディア界隈に存在するさまざまな人種を5タイプに分類。“面白いことをやってなんぼ”な「コンテンツバカ一代」やチームプレイが得意な「オンラインプロデューサー」など、それぞれのやりがいと悩みを取り上げ、各タイプがどう支えあっているのかを図を交えて分かりやすく説明しました。

いよいよワークショップがスタート

本来であれば半年ほどかかるメディア立ち上げを、4時間弱で体験するのがこのワークショップ。参加者は4〜5人ずつ4チームに分かれ、さっそく作業に取りかかります。

メディアタイプの選択に始まり、メディアの価値、ターゲット決定と順番に進めていき、途中では「自分の身の回りにいる人をターゲットに当てはめて考えると、具体性が増して軸を定めやすい」といったスタッフからの細かいアドバイスもありました。

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ディスカッションを重ね、メンバーの意見をまとめていく

その後もメディア名決定、カテゴリ検討、モック作成、そしてマネタイズ方法の検討など、ステップごとに解説を踏まえながらメディアの方向性を固めていきました。最後はいよいよ成果のお披露目です。

自慢のメディア、一斉発表

4チームによるメディアの発表・講評会。審査員は足代と長田、『ライフハッカー[日本版]』の米田智彦編集長の3名です。

なかでも、審査員に好評だったのは「手作りカバンを作るのに場所がなかった」という参加者と「夜間は場所もせっかくの機械も使われずにもったいない」と語る服飾大学の講師が同じ班に居合わせたことでコンセプトが定まった『杉野クラフト』。近年のものづくりの潮流ともマッチした提案、かつ潜在的な読者が存在しているという部分が評価されました。

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数時間で考えられたとは思えないほどの出来映えにスタッフからは驚きの声も

他にも“癒し”の動物メディア『Mikatanimal』、ものづくりの作り手と場所を提供したい人をつなぐ、男性向けのモテ追求メディア『モテるに本気(マジ)めちゃモ』、音にこだわる男のためのメディア『音極(おんきょく)』と、実に多様なジャンルのメディアが生まれました。

Web編集の未来

後半はMGの名物編集長4名を迎えてのトークセッション。メディア編集者とはどのようなものか、実際に現場に立つ目線で語ります。

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左から尾田(ギズモード・ジャパン)、海宝(グリッティ)、米田(ライフハッカー[日本版])、
遠藤(マイロハス)各編集長とファシリテーター役の長田

『ギズモード・ジャパン』の尾田和実編集長は、Web編集者に大事なスキルを3つのポイントを挙げて説明しました。

①こじつけがうまい
②こだわりがない
③端折るのが好き

これらはそれぞれ「関連づけ」、「素材主義にならず、既存のものを組み合わせる」、「要約し、本質に迫る」というWeb編集者に必須の能力を表しています。良いインタビューも、調理の仕方次第で台無しになってしまうこともあれば、その逆も然り。編集者の腕次第でコンテンツの価値は大きく変わるのです。

各編集長が自分の担当メディアから「特に面白かった編集記事・広告記事」を選んで発表する場もありました。

特に反響があったのは尾田編集長が挙げたダイソンの記事と、遠藤編集長が挙げたパンツが主人公の物語

ダイソンの記事広告からは普通の新製品紹介ではないストーリー性をもった企画づくりを、クライアントのオウンドメディアのPVを2倍に導いたパンツが主役の小説からは切り口の斬新さと自由な発想をもつ大切さを学ぶことができます。

改めて聞く、「編集長とは何か」

最後は会場からの質問タイム。数ある質問の最後を締めくくったのは「編集長としての仕事をひとことでいうと?」。それぞれの編集長の回答は以下の通り。

「監督&旅館の女将」(遠藤編集長)
ホスピタリティとリスペクトをもってあたりケアをする、監督してビジョンを持つ

「大工の棟梁」(米田編集長)
メディアは図面に書いていない部分を「なり」で作るようなもの。想定外のものが発生する現場だからこそ自分たちの想像を超えたものを作れる。

「母親」(海宝編集長)
一編集部一家族という気持ちで各人が楽しく仕事できるようイメージしながら、目標をもって進行できる環境づくりを心がけている。

映画「アメリカの夜」の監督(尾田編集長)
大きなビジョンをもつと同時に、次々飛んでくる小さな問題に対処しなければならないのが監督。それでも映画が好きだから続けているという部分が、「メディアを好きだからやっている」自分と重なる。

ワークショップで一連のメディア立ち上げを体験し、各編集長のメディアに対する熱い想いを知ったことで、Web編集長の苦労や喜びを実感することができたのではないでしょうか。

以上もって『一日Webメディア塾』は終了です。

 

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みなさまお疲れさまでした!

アンケート結果発表!

参加者に回答していただいたアンケートの結果を発表いたします。

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なんと大変満足・満足が94%とという結果に!

いただいた感想(抜粋):
「メディアの立ち上げの熱を感じることができて楽しかった」
「コンテンツをどうやって作るのか、プロのプロセスで学べたので有意義な一日でした」
「盗みたい考え方・言葉がころころ転がってきて楽しかった」

また、「ケータリングがよかった、美味しかった」という声もたくさんいただきました。当日ごはんを作っていただいたのは、人気上昇中の『chioben』さん。

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たこ焼き風ポテトサラダなど、普段のごはんとは一風違うメニュー。
目にも美味しいごはんに箸が止まりません!

色とりどりの料理がテキパキと盛りつけられていく様は圧巻でした。頭を使った後はやはりおいしいごはんが一番です。

好評に終わった今回のイベント。このようなリアルイベントは初めての取り組みでしたが、大変有意義な一日となりました。これからもインフォバーンではWebメディアについて知っていただく機会を作るべく、次の開催も検討しております。

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(児玉萌)

児玉萌

ディレクションユニット所属。海外メディアを読み漁りながら、おもしろい事例を常に探しています。