ホーム ブログ 日本IBMとパナソニックのコンテン...

日本IBMとパナソニックのコンテンツマーケティング担当者のトークセッションを開催ーーインフォバーンの「B2Bマーケティングナイト」

記事「日本IBMとパナソニックのコンテンツマーケティング担当者のトークセッションを開催ーーインフォバーンの「B2Bマーケティングナイト」」のメインアイキャッチ画像

B2Cビジネスにおけるマーケター向けのイベントや交流会は数多くあれど、B2B領域におけるマーケターの交流の場はまだまだ少ないのが現状です。そこで、B2B領域におけるコンテンツマーケティング支援もおこなうインフォバーンは、B2Bビジネスにおけるマーケターの交流の場を作るべく、「B2Bマーケティングナイト」をスタート。第1回は「B2Bマーケティングでコンテンツをどう活用するべきか?」と題し、イベントを開催しました。

世界のデジタル潮流から読み解く、次世代マーケティング

第1部は「世界のデジタル潮流から読み解く、次世代B2Bマーケティング」と題し、DIGIDAY[日本版]編集長の長田が登壇。「デジタルシフトの本質」「バズワードの解説」「次世代マーケティングとは」という、3つのテーマについて語りました。

DIGIDAY[日本版]編集長 長田 真

長田は、「デジタルシフトの本質」を映画の「スノーデン」を例に解説。様々なツールをデジタルに移行することだけではなく、「デジタル上では個人も企業もすべてが繋がっている状態」になることがデジタルシフトの本質だと説明。
「ブロックチェーン」「GAFA」「GDPR」「OMO」といったバズワードの解説を踏まえ、長田は「次世代マーケティングとは」というテーマについて、「セキュリティの問題はあるが、最終的にすべてが“個対個”になる。B2Bマーケティングであっても、“個対個”でどのようなソリューションを提案できるかが鍵になってくるのではないか」とセッションを締めくくりました。

B2Bマーケティングでコンテンツをどう活用すべきか

第2部では、「B2Bマーケティングでコンテンツをどう活用するべきか?」と題し、パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社の和田昌子氏(以下、和田氏)、日本アイ・ビー・エム株式会社の古谷美紗氏(以下、古谷氏)が登壇。グローバル企業2社がいまコンテンツマーケティングに注力する理由とは何か、どんなビジネスを実現しようとしているのか、といったテーマについて、トークセッションを実施、モデレーターは、株式会社インフォバーン ソリューション部門の西原が務めました。

冒頭で西原から、本セッションの趣旨として「本セッションは成功例や答えを提示するセッションではない。B2Bマーケティング共通の課題、解決策などについて、現場で奮闘しているおふたりのご意見を踏まえ、登壇者だけでなく、参加者も含めて意見交換する場としたい」と説明があり、セッションがスタート。

和田氏は、2018年にローンチしたサプライチェーン・マネジメントの最新動向を発信するオウンドメディア「GEMBA」の狙いを、「SCMに関わる様々な方とつながり、社会課題の解決に貢献していくこと」と説明。続けて「当社でカルチャー改革およびデジタル・トランスフォーメーションを実施しており、働き方やWebプラットフォームを刷新していくなかで、オウンドメディアで情報を発信する必要があると感じた。最近は社内担当者の閲覧が増えており、自社のインナーブランディングの役割も担っている」と語りました。

和田 昌子 氏(パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社)

古谷氏は2016年に立ち上がったオウンドメディア「THINK Business」について、「ビジネスの変革を考える経営者層へのヒントを提供しながら、企業とのつながりを増やし、リード獲得ページに遷移してもらうことを目指している。様々なジャンルのイノベーター、専門家の知見をコンテンツにしており、一過性のメディアとは異なり、自社資産として蓄積していけるのが、オウンドメディアの良いところ」と語りました。

古谷 美紗 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)

社内外のブランディングを目的に据えた「GEMBA」と、醸成から後続ページへの誘導を意図する「THINK BUSINESS」。性質の異なる2つのオウンドメディアながらも、担当者の話には、意外と共通点も多く、おおいに盛り上がりました。

株式会社インフォバーン プロジェクトマネージャー 西原(左)

質疑応答コーナーでは、登壇者から参加者に対して、「オウンドメディアでのリード獲得への対応例があれば教えて欲しい」と逆質問する場面も見られました。

今後の展望について和田氏は「メディアとしての形は徐々にできてきた。2020年は成果を求められる1年」、古谷氏は「選ばれるオウンドメディアになり、コンテンツを通じて、地道にユーザーの信頼を貯金していく。そんなメディアにしたい」と語りました。

参加者からは、「コンテンツの運用、立ち上げにおいて同じような課題で試行錯誤をしていたので参考になった」「登壇者2人が抱えている悩みに共感した」といった声もあり、B2Bマーケター同士の悩みを共有し、深く考える機会になったのではないかと思います。

次回の「B2Bマーケティングナイト」にも期待!

インフォバーンでは今後もB2Bマーケターの悩みを共有し、情報交換する場として、「B2Bマーケティングナイト」を開催してまいります。

次回の「B2Bマーケティングナイト」は1月24日(金)に開催します(満員につき受付は終了しました)。お越しいただいた参加者の皆様、登壇者の方々、ありがとうございました。

 

PROFILE

長田 真:DIGIDAY[日本版]編集長 
株式会社宣伝会議の月刊誌『編集会議』『ブレーン』の制作に携わった後、2004年に株式会社インフォバーンへ入社。国内有数のブログメディア「ギズモード・ジャパン」「ライフハッカー[日本版]」などのプロデューサー・編集長を歴任する。 その後、ソリューション事業で大手企業のオウンドメディア立ち上げ・運営を担当。2015年9月よりDIGIDAY[日本版]編集長に就任。

和田 昌子 氏(パナソニック株式会社 コネクティッドソリューションズ社)
1990年松下通信工業(現パナソニック)に入社。B2B商材の営業企画、家庭用電話機のプロモーション、スマートタウン事業のマーケティングコミュニケーションを担当した後、2017年よりB2Bソリューション事業を担うコネクティッドソリューションズ社のコンテンツマーケティングを担当

古谷 美紗 氏(日本アイ・ビー・エム株式会社)
PwCコンサルティングを経てIBMに転籍。2006年よりマーケティングに在籍し、現在はデジタル・ストラテジストとして、デマンドジェネレーションを主眼に、ビジネスコンサルティングサービスのデジタルプロモーションに従事。

西原 雄一(株式会社インフォバーン ソリューション部門 プロジェクトマネージャー)
Web制作会社でWeb戦略策定からユーザシナリオの設計、制作・運用まで担当した後、2014年インフォバーンに入社。現在はB2Bの案件を主に担当。

EX Journal編集部

IBXの最新情報や、マーケティングトレンド、コンテンツに関する話題をお届けします。