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「運用しやすいオウンドメディア」サイト設計、3つのポイント

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こんにちは。Production & Operating部門Webディレクションユニットの金沢です。私はインフォバーンのWebディレクターとして、数々のオウンドメディアの設計、運営のお手伝いをさせていただいてきました。

ペルソナ設計やカスタマージャーニーセッションなどを実施し、ターゲット層の理解を深めたのち、コンセプトを定め、コンテンツ企画の決定を経てサイト設計を行う、というのが大まかな流れですが、今回はオウンドメディアを実際に設計〜運用するにあたって、私が現場で心がけているポイントをご紹介させていただきます。

 

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ユーザーが集まる前にオウンドメディアを沈ませないために

私たちWebディレクターは、オウンドメディアのコンセプトとユーザーとのコミュニケーション設計を踏まえて、情報設計・サイト設計を行います。その際、もっとも大切にしているのは、「運用のしやすいサイト設計」です。

なぜなら、運用が容易でないオウンドメディアは、コンテンツを提供するのが遅くなる、更新にお金がかかりすぎる、などの理由でユーザーが集まる前にメディアが沈んでしまうケースが多いからです。

では、「運用のしやすいサイト設計」のポイントをご紹介していきましょう。

 

1.初期構築時に完璧なサイトを追い求めない

サイト構築、システム開発には時間もお金もかかりますし、機能によってはそれを運用するためのリソースも必要です。

初期段階から理想形の完璧なサイトを目指すのではなく、PDCAの中で課題を抽出し、改善策を実施しながら、理想形に近づけていくことが重要です。

どんなに綿密に設計しても、いざ運用を開始してみると、設計時には想定しなかった課題や問題点が必ず出てきます。そんな課題や問題点に直面した際、シンプルな構造のサイトであれば改修が楽に行えます。

また、メディア運用の中で生まれてくるユーザーの反応に合わせて、機能追加なども行いやすくなります。

 

2.デザインテンプレートが必要最小限である

企画ごとにデザインやレイアウト構造を大きく変えるのではなく、サイト全体を通じて同じテンプレートを使用できるよう設計します。それにより、HTMLの専門的な知識のない担当者でもスピード感のある更新が可能になります。

テンプレート数が少なければ、初期構築にかかる費用も抑えられます。その分を別の機能やコンテンツにまわすこともできます。

独自のデザインテンプレートが重要になる場合ももちろんありますし、テンプレートをたくさん用意することが悪いわけではありません。

ただ、コンテンツが更新されなければオウンドメディア、コンテンツマーケティングになりません。公開初期に第一に考えるべきは、「コンテンツをユーザーに届けること」です。

 

3.コンテンツの更新が迅速にできる運用体制と運用フロー

運用体制や運用フローの最適化も、サイト設計の一部としてとても重要な要素です。

なぜならコンテンツの運用フローが最適化されていることで、鮮度のよい情報を、伝えたいタイミングでユーザーに届けられるからです。

オウンドメディアの運用には、サイトの更新作業だけでなく、FacebookやTwitterなどのSNS運用、ユーザーからのお問い合わせ対応なども必要になります。

お客様の体制やサイト運営ポリシーなどに合わせて、効率的な確認体制が作れるよう、外部ツールの導入や運用フローの策定を行い、最適化をはかりながらサイトはもちろん、体制の設計を進めていくことが重要です。

 

今回は私が考える「運用しやすいサイト設計」のポイントについておおまかにご紹介しました。機会があれば今後、より具体的な設計時のノウハウについてもご紹介できればと思っています。では、また!

金沢大輔

Webディレクター。情報誌、ファッション誌、ビジネス誌、書籍などの編集を経て、2007年インフォバーンに入社。コンテンツ開発を中心にサイトの制作に携わり、2010年よりWebディレクターとして、Web戦略立案を中心としたプロジェクトのプランニング・ディレクションに従事。最近では、オウンドメディアの立ち上げや運用に関わる。仲良しクラブとしても活動中!