現場の意志をブランドの核に。10年後も選ばれ続ける自走型ブランドを作る3つの視点のメインビジュアル
髙橋将人

執筆者 アカウントプランナー

髙橋将人

BizDev(事業開発)として自社セールス組織の構築・活動推進に奔走する傍ら、プランナーとして顧客のマーケティング・ブランディング課題に対する戦略立案から実行までを一貫してプロデュースしている。

「ブランドとして一貫したメッセージが発信できていない」「社内メンバー間で、目指す方向性のイメージがバラバラになっている」……。

そんな課題を解決しようと、デザインの強化やSNS運用、新商品の投入など、現場では日々さまざまな試行錯誤が繰り返されています。しかし、ブランドの核が曖昧なままでは、どんな施策も一過性の流行で終わってしまいます。

変化の激しい今、中長期的な成長の鍵を握るのは表面的なテクニックではありません。立ち返るべきは、ブランドの本質的な定義、すなわち「ブランドアイデンティティ」です。今回は、インフォバーンが大切にしている、長く愛されるブランドを築くための思考とプロセスをご紹介します。

なぜ多くのブランディングは「理想の姿」を描くだけで終わってしまうのか

ブランディングにおいて最も避けなければならないのは、ロゴやスローガンなどのクリエイティブを新しくすること自体が目的化してしまうことです。

施策がうまく進まなくなる主な理由は、担当者が市場やトレンドを丁寧に分析し、それぞれの施策ごとに正解を求めて突き進んでしまう結果、全体の最適化が難しくなることにあります。たとえば、SNS担当者はSNS独自のやり方で、広告担当者は広告ならではの方法で最善を追求します。こうして各分野の担当者がプロ意識を持って取り組むことで、ブランドとしての一貫性が失われ、「結局、自分たちはどんな存在なのか」が顧客に伝わりにくくなってしまうのです。

さらに、外部コンサルタントや上層部が考え出す戦略は、たしかに論理的で洗練されています。しかし、それが現場のリアルな感覚やスタッフ一人ひとりが大切にしている想いと合致していない場合、どこかよそよそしい言葉のように感じられてしまうことがあります。

だからこそ、現場の皆さんが日々の仕事の中で「これこそが自分たちのブランドだ」と心から納得でき、自分自身の判断基準として自然に使える言葉が必要です。そうした言葉でなければ、本当の意味で「ブランド」を築いていくことはできません。

インフォバーンがもたらす視点「意志×顧客×未来

私たちは、点在しているち「らしさ」を一つの「ブランド価値」として再び統合するために、3つの視点を組み合わせた独自のメソッドを大切にしています。

1. 内部意志の言語化

まず外部に答えを求める前に、プロジェクトメンバー自身の「自分たちはどうありたいか」という意志から始めます。ワークショップを通して、これまでの歩みや大切にしてきた価値観を振り返り、共有できるビジョンを自分たちの言葉で明らかにします。この過程が経営層と現場の意識のズレをなくし、ブランドを自分たちのものとして捉えられる力となります。

2. 徹底的な顧客洞察

日立製作所研究開発グループが開発したカード型ツール
「 Business Origami®︎」
日立製作所研究開発グループが開発したカード型ツール 「 Business Origami®︎」

企業側の考えの押しつけにならないよう、顧客のインサイトを深く探ります。顧客の人生のどの場面で自社が関わるべきかを明らかにし、実際の顧客の体験に基づいた価値を再定義していきます。

3. 未来からのバックキャスティング

未来の価値観から学ぶ「トライブリサーチ」
(トライブの提供:SEEDER株式会社)

今あるものをただ続けていくだけの戦略では、10年後の市場で生き残るのは難しいでしょう。そこで重要なのが「未来洞察(トライブリサーチ)」です。将来、大きな影響を持つと考えられる価値観をすでに先取りしている先進的な消費者グループを分析することで、変化が激しい時代でも揺るがない未来の基準をとらえます

成功へ導く「ダブルダイヤモンドのプロセス

「発⾒(Discover)」「定義(Define)」「開発(Develop)」「実現 (Deliver)」で表したサービスデザインの基本プロセスである「ダブルダイヤモンド

これら3つの視点を統合してブランドを具体的に形づくるために、私たちは「ダブルダイヤモンド」と呼ばれる思考プロセスを活用しています。

「ダブルダイヤモンド」は、デザインの流れを「発見(Discover)」「定義(Define)」「開発(Develop)」「実現(Deliver)」という4つの段階で表すプロセスです。

まず、「リサーチと拡散のフェーズ」では、現在のブランドの認識や市場、将来の兆しについて幅広く深く調査し、さまざまな可能性を探ります。続いて「定義と収束のフェーズ」では、多くのヒントの中からブランドが守るべき核心を見つけ出し、その本質を言葉にします

このプロセスは、インフォバーンが一方的に進めるものではありません。クライアントの皆さまと一緒にワークショップ形式などを用いて、共に創り上げることを大切にしています

最終的な成果物は、単なる報告書ではありません。現場で実際に活用できる「ブランドバイブル」です。ブランドの個性や思想的な背景、言葉遣いまで盛り込んだ判断基準となるバイブルがあることで、デジタル広告やSNS投稿など、あらゆる場面でブランドの軸が一貫して保たれます

ブランドを共に創るパートナーとして

リブランディングとは、これまでの歩みを振り返り、新しい旗を掲げ直すという、勇気の必要な作業です。しかし、組織全体で自分たちの核を見直し再定義するプロセスは、単にブランドを再生させるだけでなく、チームの意思を一つにまとめる大きなきっかけにもなります

インフォバーンは、客観的な知見を提供するだけでなく、お客様と共に悩み、議論し、納得できる答えを一緒に探し続けるパートナーでありたいと考えています。

もし現在、個別の施策は実施できているにもかかわらず、それがブランドとして形になっていないと感じているなら、ぜひ一度お話をお聞かせください。10年後、そのブランドが誰に選ばれ、誰を幸せにしているのか、その将来の姿を一緒に描き始めましょう。

「これはブランディングの課題なのだろうか?」といった初期段階での壁打ちでも構いません。実際の現場で直面している現実と、経営層が抱く理想をどのように結びつけるべきか、まずはカジュアルにお話ししてみませんか?オンラインでのご相談も受け付けておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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髙橋将人

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髙橋将人

BizDev(事業開発)として自社セールス組織の構築・活動推進に奔走する傍ら、プランナーとして顧客のマーケティング・ブランディング課題に対する戦略立案から実行までを一貫してプロデュースしている。