プロジェクト概要

後払い決済サービス「atone」の販促メディア「atone shops」において、メディア戦略の策定から、生成AIを活用した記事制作ガイドラインの構築までを一貫して支援。メディアパワーの強化や会員の活性化、加盟店向け販促メニューとしてのマネタイズを見据えた品質改善支援を行いました。

課題
・ 新規・既存のネットプロテクションズ会員の活性化に向け、メディア運用の精度をより高めたい
・ より高い水準で、記事コンテンツの企画、編集、執筆の品質管理・運用を内製化を進めたい
・ コンテンツ企画の検証フェーズを終え、atoneの利用促進に連動するKPIの設計、および運用の質を高める改善サイクルの定着を行いたい
成果
・ 記事制作者が生成AIを活用して企画・編集・執筆するための、プロンプト付き編集ガイドラインを制作し、リスク低減と一定品質の担保
・ 明確なKPI設計とデータに基づく長期的なコンテンツ方針を策定。支援を通じ、前年比でPV数が143.3%、AU数158.6%とatone shopsが着実に拡大
・ 自社内で品質を維持しながら、改善し続けられる運用ルールの構築

クライアント

株式会社ネットプロテクションズ

担当領域

メディア戦略設計
コンテンツ制作方針策定
運用・改善フロー整備

期間

2025年7月~2025年10月

メディアとして更に進化をするための方針やターゲット像の再整理、コンテンツ制作フローの改善など「めざす理想像」と「再現性のある型」を丁寧に構築いただきました。また日々進化する生成AIの活用も「継続的に改善できる実践的なワークフロー」としてコンテンツ制作のプロフェッショナルである皆さまと環境整備でき感謝しております。
後払い決済サービス事業者が運営する「atone shops」という独自性の高いメディアを、今後もインフォバーン様と進化させ、より良い決済体験の提供ができればと考えております。

株式会社ネットプロテクションズ コンシューマー・サービスプランニンググループ 榊原 僚 様

プロジェクト詳細

BtoC向け後払い決済サービス「atone(アトネ)」を運営する、株式会社ネットプロテクションズ(以下、ネットプロテクションズ)の販促メディア「atone shops」のコンテンツ制作をご支援しました。

インフォバーンは単なる記事コンテンツの制作支援ではなく、クライアント社内で記事のクオリティを担保し、運用・改善できる仕組みづくりをゴールに設定。編集経験の浅いスタッフでも一定品質の記事を制作できるよう、生成AIの実践的な活用を前提にガイドラインを整備することで、再現性の高い運用ルールを構築しました。

課題

ネットプロテクションズは、atone shopsのメディアの成長とともに更なるコンテンツ制作力と運用力の向上を目指すうえで、下記3つの課題に直面していました。

  • ターゲット設定の難しさ

atoneは幅広い層の方に利用される決済サービスであり、加盟店も、ファッション、コスメ、食品、日用品と多岐にわたります。そのため、atone shopsユーザーとして特定のペルソナを描きづらく、結果として「誰に向けた記事なのか」が曖昧になりがちという構造的な課題がありました。

  • 制作クオリティの担保

制作チームでは、内製力を高め、全体のクオリティを向上させる施策の一貫として、生成AIの執筆分野での活用を補助からより高度な活用へと進化させる段階にありました。単にAIを導入するだけではなく、AIの持つ可能性を最大限に引き出せるプロンプトの最適化や、商品やサービスの情報をユーザーへ理想的な表現で伝えるためのディレクションスキルを、チーム全体で身につけることが求められていました。

  • データに基づいた評価基準の設定

コンテンツ企画の検証期間を経て、テスト運用で蓄積された実際のデータをもとに適切なKPIを策定し、本格的な事業成長フェーズに移行することを目指していました。そのため、事業への貢献を直接評価できる指標の再定義だけでなく、専門的な知識を持つパートナーと協力して、高度な評価や改善のサイクルを定着させることも求められていました。

さらに、蓄積したデータの精度をより高めるためには、記事ごとの効果を明確にし、最適化された計測環境やサイト構造にアップデートすることが、今後の重要な戦略課題となっていました。

手法と施策

これらの課題に対しインフォバーンは、「ユーザー視点で価値があるコンテンツ」と「atone shops視点で価値を伝えるコンテンツ」の両立という方針を掲げ、2025年7月から10月までの約4カ月間で段階的に施策を実施しました。

インフォバーンは、「ユーザー視点で価値があるコンテンツ」と「atone shops視点で価値を伝えるコンテンツ」の両立という方針を掲げ、2024年7月から10月までの約4カ月間で段階的に施策を実施

Step1:余白を残したターゲット設計と導線の最適化

加盟店の多様性が高いatone shopsの特性を考慮し、厳密なペルソナ設定ではなくユーザー層を3つの属性グループに大別。幅広い商品を記事化できるよう、あえて余白を残したターゲット設定を行いました。

Step2:SEO視点と生成AI活用を実装したコンテンツ制作フローの標準化

インフォバーンが長年培った制作知見をベースにatone shops専用編集ガイドラインを策定。経験の浅い制作スタッフの進行を助ける「迷った時のお助けプロンプト」を多数実装しました。 さらに、企画・編集・執筆の全工程において生成AI(Gemini / NotebookLM)を活用するフローを構築し、個人のスキルに依存せず一定の品質の記事を効率的に量産できる制作ルールを整備しました。

具体的には、下記3つの実践的なプロンプトを導入し、生成AIがコンテンツ制作を的確にサポートする環境を整えました。

【企画書作成】

単なる案出しではなく、SEOのコンテンツ設計に基づいて「シーズン・キャンペーン需要」「買いたいもの」「共起語」「執筆者・監修者」の4軸を生成AIに提示。ユーザーニーズを具体的に捉えた企画書を立案させる仕組みを作りました。

【法規チェック】

生成AIを活用して、薬機法、景品表示法の一次チェックを実施。リスクの指摘にとどまらず、訴求力を保った代替表現を提示させ、制作スタッフの負担を軽減しました。

【原稿校正】

タイトルや見出し、文章表現など、迷ったときに適切なアドバイスを得るための条件を設定したプロンプトを作成。atone shopsのルールに則った具体的な指摘が得られるようになりました。

作成したコンテンツに関するルール、過去の企画や原稿へのフィードバックなどをすべてNotebookLMへ集約

作成したコンテンツに関するルール、過去の企画や原稿へのフィードバックなどをすべてNotebookLMへ集約することで、企画書のチェックから原稿の校正まで、制作チームが自走できる仕組みを実装しました。

Step3:「良し悪し」を可視化するKPI設計と計測環境の整備

課題であった評価基準の曖昧さを解消するため、データに基づく計測・評価体制を再構築しました。シミュレーションを行い目標値を複数案作成するなかで、納得感のあるKPIが定まりました。

さらに、記事の良し悪しを判断するための明確な基準となる数値を設定。毎月のレポーティングでフィードバックを行う運用とし、継続的に記事品質を向上させるサイクルを確立しました。正確なデータ計測を妨げていたサイト構造の整理も提案し、正しい数値把握に向けた土台作りを進めています。

成果と展望

PV数143.3%、AU数158.6%の急成長を実現。事業成長を支えるメディア改革

今回の支援を通じて、atone shopsではメディアとしてのコンテンツ制作方針とターゲット像が再定義され、それらに基づく長期的なメディア施策の指針が確立されました。

なかでも大きな成果は、独自に作成した専用ガイドラインに従った生成AI活用ワークフローを導入したことです。この取り組みにより、従来は1記事あたり企画や構成の立案に3〜4時間かかっていた作業が、約1〜2時間に短縮され、工数を約50%以上削減することができました。単なる作業時間の短縮だけでなく、SEOの観点とコンプライアンスの両立を実現する思考の型をチーム内に根付かせたことで、安定して高品質なコンテンツを生み出せる自律的な体制へと進化しています。

こうした改善は着実に成果となって表れており、支援期間中のPV数(ページビュー数)は前年比143.3%、AU数(アクティブユーザー数)は158.6%を記録しました。このように、atone shopsはatone加盟店の事業成長を力強く支えるメディアへと成長を遂げています。

今後の展望

生成AIをコンテンツ制作で活用するために重要なのは、「人間の手によってガイドラインとプロンプトを設計し、最終的な品質判断までやり遂げる」という基本原則です。インフォバーンは、先端テクノロジーである生成AIと、培ってきた編集的知見を組み合わせることで、効率性と品質を両立させた持続可能な運用体制の構築を支援します。

制作体制

プロジェクトマネージャー|永瀬夏海
コンテンツディレクター|李泰炅
WEBディレクター(SEO/レポート)|樋渡琢磨
統括|関本美帆

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